根無し草

国内旅行について綴る日記帳

海を渡る(3) 金谷散策編

港町というのは海が近いため漁業関連で生計を立てている人が多く暮らしている。

f:id:minominophoto:20200621174159j:image

漁船が一様に係留されている近くで漁師の方が網の修理をしたり、餌となる魚を小さく刻んでいたりする様子が見られた。

ここに来て何を食べようかと考えると、海の幸が思い浮かぶ。

港の近くには海鮮料理屋、海の見えるレストランが並んでいた。流石に買って帰れないが市場を訪れて生きのいい彼らを見て食欲を高める。


f:id:minominophoto:20200621180042j:image

f:id:minominophoto:20200621180046j:image

コロナウイルスで移動が自粛されていたが、解禁が発表された後ということもありどのお店も非常に多くのお客さんがいた。

適当にふらふらしていると船主という寿司屋が見えた。

店の影に椅子を並べ無料で冷たいお茶を出す給茶器を置いていた。どうせ待つなら快適に過ごしたいと思っていたのでこのお店に決める。

40分程待つと中に案内される。1人だったためカウンターへ案内されるパッドでお寿司を注文する。板前さんが目の前でお寿司を握るのを見られるのはカウンター席のいいところだ。


f:id:minominophoto:20200621175511j:image

f:id:minominophoto:20200621175514j:image

数分後、板前さんから皿を受け取るとネタが綺麗な色をしている。薬味も味を引き立てそうな見た目をしており食欲が刺激された。

注文したのは五貫盛りとウニ。

ビールで腹を膨らませておくという高等テクニックにより食べる量を減らす。

五貫盛のネタがなんであったかは忘れたが、どれも脂がのっており薬味で味が締まっていた。ウニはよくあるような消毒臭さはなく舌触りも良かった。

味の違いが分かるほど舌は肥えていないが、少なくともチェーン店やスーパーの寿司とは違うということは分かった。

寿司の脂をあがりで流して会計を済ませる。

特にこの後の行き先は決めていなかったが、まだ帰宅するには早いため地図と写真を見返す。

f:id:minominophoto:20200621181801j:image

鋸山から南方面を見た時に砂浜が見えたことを思い出した。海開きがあったらここに海水浴に来てもいいかもしれないと思い、下見も兼ねて砂浜を目指すことにした。

バスか電車で行く事も考えたが待ち時間が多くなるため徒歩で向かうことにした。検索すると50分も歩けとGoogleに言われてしまった。

f:id:minominophoto:20200621182458j:image

波打ち際を歩けばおもしろいものもあるだろうと思い寄り道しながら歩く。

f:id:minominophoto:20200621182810j:imagef:id:minominophoto:20200621184045j:image

観光地としては載っていなかったがおもしろい地形と出会う。実はこのような地形に出会うのは初めてではなく、学生時代に見たことがある。

f:id:minominophoto:20200621183633j:image

ジオパークというものに選定されているため、知っている人もいるかもしれない。

更に南下するとトンネルが現れた。歩道のないトンネルだったため海辺を通り迂回することにしたが道が途切れていた。

これ以上は危険だと思い諦めて浜金谷駅を目指す。

往復2時間ほど歩き浜金谷駅に到着。

f:id:minominophoto:20200621184158j:image

来た時と同じように電車に乗り無事に帰宅。

コロナウイルスの影響で旅行が久しぶりだったため、計画性も体力もなく慌ただしい旅だった。

しかし本来1人旅とは行き当たりばったりを楽しむものだと思い返した。

 

今回会社とは逆方向へ旅したわけだが、非常に楽しかった。

敢えて理由づけをするのなら、旅行は楽しいものだからどこへ行っても楽しい。

先の「会社へ向かう方向とは逆の電車に乗る、或いは通勤電車の終着駅へ行くと楽しい」に惹かれる人は旅行好きしかいないということだ。